2015年04月30日

千里が丘に月落ちぬーわが年次会の仲間たち③

 千里家小笑(こしょう)
 兵庫県は加古川の住人。公演前の情宣は朝が早いので家を五時に出て、一遍も遅刻したことが無かった偉いやつ。
 とにかく手足が長くて運動音痴。野球のルールさえ覚束ない。
「あのなぁ、両チーム同点のまま、9回裏や。そこでカキーンと出たホームランをサヨナラホームラン言うねん」
「なるほど、そうやろなぁ」
「そいで、一回の表に、先頭打者が一球目でホームラン打ったら、コンニチハホームラン言うねん」
「へえ、そうかいな」 てな具合。
 小笑は落語に真面目に取り組む男だった。印象に残っているのが延陽伯「イテコノサッサァー」と頭の上で両手を動かすその手の長いこと。七度狐、一文笛。三年で幹部になるが小笑は企画部長を受け持った。公演の段取りや出演者を決めるという大役であったので、いつも自分を後回しにしていたようだった。大学寄席に出てもいいほどの実力はあったが、性格が真面目で地味だったので損だった。
 四年前だったか、関西大学落語大学紀国OB会を立ち上げて落語会をすることになった。年次会の仲間に連絡して出演依頼した。
忍狂「今度落語会するねん。出えへん?」
小笑「わしな、そんなことから足洗うたんや」
 という。卒業と同時に落語から足を洗うもの。落語をやり続ける者。定年年代になって再び落語を再開する者。
 人さまざまである。人さまざまであるが、
「やりたくなったら、いつでもおいで」とがいるが迎え入れるのが落語大学のいいところだ。因みに私たち8人の仲間がいるがで今も落語をやっているは私と罰太の二人だけ。
 いつかみんなで落語会をやりたいものだ。

  


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2015年04月29日

「なごみ寄席」に行って来ました。

 本日、和歌山駅前にあるJA会館?でなごみ寄席があった。
 桂枝曾丸さん、笑福亭呂好さん、そして桂三歩さんでした。電車に乗って紀ノ川を渡るのが大儀なので近場の寄席はありがたいです。
 呂好さんはいい男前で、時間前に会場に着いたのですが、ホール前を行ったり来たりしてネタ繰りをされてました。二年ほど前でしたか、市民会館の落語教室の発表会で天神山をさせてもらったおり、呂好さんに鳴り物を入れて頂きました。私を覚えていてくれたようで挨拶してくれたのには驚いたり嬉しかったりでした。
 三歩さん(私が落大5年生か6年生の時の一年生)の芸人魂には感心します。歯がもう抜けて、本人曰く「7本残っているだけ」。大桑賞に関してひとくさりあって、ゲラゲラ笑いました。終わってロビーに出たら待っていてくれて「また、寄席があったら言うてください、行きますから」と言ってくれました。
 いつか、三歩さんと三象さん(3つ下の後輩)の二人会なんかしてもらえたらと思います。その時は皆さん是非お越しください。
 さて、先週の選挙事務所のアルバイトの疲れが出たのか、口の中が炎症を起こして熱いもの辛いものを食べたら「キャー」です。
   


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2015年04月28日

千里が丘に月落ちぬーわが年次会の仲間たち②

 浪漫亭るっく
 6月の大学寄席を見て入部したのじゃなかったかな?
 太い眉毛に四角い顔。それが土佐弁丸出しで、「げにまっことしちゅう」なんて言われた日には「それって古文ですか?」と聞き返したくなる。何のことかわかりますか?
 張り切りボーイで誠実な奴だ。
 落語はええっと三年生で大学寄席に出ました。三年生で出たのが三人でしたから、まあ、評価が高かったのでしょう。一番手で「牛ほめ」ものの見事にとちりまして、すみません」と舞台で謝る始末。それが祟ったのか、四年生では出番はありませんでしたけど。
 古典よりも新作風の噺が合ってました。「昭和仁侠伝」なんかは面白かったですね。今は土佐は高知の会社役員で社内で「ちょっともらいすぎや」と陰口をたたかれているそうです。
 るっくは奨学金をもらっている学生の集まりだったともいますが、そこで一人の女性に会って、
「どうしようか」というので
「住所知ってるのやったら手紙書いたらええがな」と背中を押してやりました。面白半分でもあったのですが。で、手紙を書いて会うことになって、付き合って、卒業後すぐに結婚しました。面白半分も役に立ちますね。
 暇だった私は後輩のSと二人、船で高知に行って結婚式に出ました。高知の結婚式にはびっくりしました。料理旅館でしたので、机の上に皿鉢料理が並んでね。酒が入るにしたがって、花嫁さんも「えい」とばかりベールを脱ぎ棄てて、ビール瓶を持って酌に回ってましたよ。ウエディングドレスをたくし上げてね。緑か青っぽいドレスでした。
 女の人は強いです。実家を遠く離れてね。確か大阪近辺の茨木です。それが今ではすっかり土佐人ですから。
 まあ、るっくの人柄が良かったというのも大きいでしょうね。

 さて、これを書いていたら、るっくの結婚式にいっしょに行った後輩のSが、癌が再発して再入院したと教えてくれる人がいました。
 虫の知らせかな。ともかくよくなってくれたらいいのにと思います。

 次回は 千里家小笑の巻
   


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2015年04月27日

千里が丘に月落ちぬーわが年次会の仲間たち

 私たちは同学年を年次会と言いまして落語大学の10期生です。現在は50何期ですから、創設期に近いのですよ。
 少しずつ年次会の仲間を紹介しましょう。まずは、歴史の古い浪漫亭から。因みに桂文枝、前名桂三枝師は浪漫亭ちっくです。
 いの一番は浪漫亭幽暮(ゆうぐれ)
 いつぞや、アイパーとワイパー、お宮参りとお礼参りを取り違えたことでお話ししました。
  体形は小太り気味。髪は七三、ポマードでしっかり固めてました。目は極端に細くて、「そんな目でわしらが見ているこの世界と同じ世界が見えてるのか」と何度尋ねたかしれません。渥美清の遠い親戚みたい。
 ところが、わが年次会八人の中で、よりによって彼が一番に彼女が出来たのですからあら不思議。
 事の発端はある日、女の子がフラット部室に尋ねてきたことです。ところがですよ、色々聞いたら「大阪音楽大学」の子。
 「入部はできへんけど、これも何かの縁。合ハイをしましょう」となりました。私市(私市)のホームが集合場所。例によって罰太が二時間遅刻。携帯が無かった時代はたいへんでした。
 こっちは五人、あっちも五人。しかし、なんというてええか、女性って・・・、くじでカップルを決めて解散となりましたが、みんな帰って来るのが早かったです。…御免なさい。ところがどうでしょう、幽暮とKさんもうええか、みどりさんの二人が帰りません。とうとう帰りませんでしたね。二人はその日に仲良くなったんですね。神さんは無慈悲です。
 言い忘れましたが、幽暮に「明日、合ハイに行こう」と誘いますと、 「行ったら、お前ら、わしのこと不細工やとかなんとかいうやろ」
「言えへん、言えへん」
 とまあ、しぶしぶ参加したんです。
 その日を境に彼は自分に自信を持ちましたね。
 それにしてもみどりさんは彼のどこが良かったんでしょうか。
 その幽暮がある日、
 「忍狂、今晩、あいつが泊まりに来るよって、誰に言うたらアカンで」
 「わかった。誰にも言えへん」
 こんな話、黙ってられますか。早速、日が暮れてから年次会の連中が私の部屋に集合しました。落語によくある奴ですね、
「さあ、出といで。ボーン」
 幽暮の部屋の窓を見ますとボンヤリ灯りが点っているではありまえんか。
 彼が最も信頼している浪漫亭るっくがドアをノックして、
 「幽暮、家から電話や」と言いました。すると、幽暮が、
 「ちょっと待って」と言って上半身裸で出てきたのです。室内は豆電燈が一つ点って、オレンジ色。その上、香の香りが漂い出てきました。彼はほんま顔に似合わんことをするんです。次の瞬間、皆が一斉に「みどりちゃん」だったかを叫んだというわけです。部屋になだれ込むとう不作法なまねは致しません。
 それ以来、私は幽暮の信頼はなくすわ、みどりさんもみどりさんで今に至るも私たちを、ことにこの私を毛嫌いしていて、電話をしても味も素っ気もありません。
 幽暮の落語です。[湯屋番]ですね。最高に面白かったです。もっと欲を出して、あの夜、私たちを「さあさ、さあさ」と部屋に迎え入れるくらいだったら、落語大学の歴史に名を遺したんじゃないかな。
 それはともかく。みどりさんそろそろ機嫌を直してください。互い孫のある身なんですから。
  次回は「浪漫亭るっく」の巻。






  


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2015年04月26日

「ひるさがり亭」にご来場いただき誠にありがとうございました。

 本日は「ひるさがり亭」四月公演でした。
 黒江ぬりもの館周辺は「軒下蚤の市」。お天気は良いので観光客でしょうかお客さんの姿がちらほら。「おはようござます」ぬりもの館に入ったころで、一人の女性が、
「お久しぶり」と声を掛けてくれた。よく見たら昔、一緒に芝居をしたKちゃん。彼女曰く、
「私は見るの慣れてないから男前の旦那を呼んだ」
 姿形は変わっているが昔のままだ。一日に何万もの細胞が入れ替わるのに、ちっとも変わらないのが不思議である。
 今日は久しぶりに出番はない。女流講談大会も今回が3回目となる。奈良と神戸から駆けつけてくれるので少しは集客をと思って、マスコミに告知依頼のはがきを出した。その功あってお客さんは24人。 その上、終演後、ニュース和歌山と産経新聞の記者さんのインタビューがあった。いつか紙上に掲載されるというからありがたい話だ。産経新聞の男性記者は日本文学を専攻されたとのことで講談に大層興味を持ってくれたしニュース和歌山の女性記者は息子の画塾の後輩でしかも別嬪さんで、二階から階段を下りるとき、「手を貸しましょうか」と言ったが体よく断られた。
 お客さんもよく聞いてくださったのでいい会になった。
 終了後、一階のカフェでぜんざいを食べながら、常連のYさんとそのお友達とm
「そういえばMさんは今日で3回も来られてないがどうしたのやろ」
「病気になった」「定期が切れた」「家族の介護が始まった」「若い女性と再婚した」などなど色々な意見が出た。
 Mさん、みんな心配してます。差し入れは結構ですから一度顔を見せてください。
 次回、ひるさがり亭は5月24日です。  


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2015年04月25日

明日は「ひるさがり亭」でお楽しみください。

 ひるさがり亭 4月公演
  4月26日 日曜日 つまり明日です。
  開演 午後1時  入場無料
  海南市黒江ぬりもの館2F
  出し物
    安宅勧進帳
    鏡屋女房(落語)
    般若の面
    紀伊國屋文左衛門-宝の入り舟


  みなさま、是非足をお運びくださいませ。  


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2015年04月23日

 ただ今アルバイト中です

 ただ今、地方選挙の真っ最中で私はある候補の選挙事務所の運動員のアルバイトをしています。使い走りなんです。で、弁当が付きますのでお昼と夜の二食頂いて、後はお茶を飲んだりお菓子を食べたり、やたらに駄弁ったりで日が暮れます。体を動かさず食べてばかりなのでカロリー過多になってます。
 ブロイラーもこんな生活なんでしょうね。
 そんな中、本日は地域の老人会で落語を聞いていただきました。
 場所は海草郡紀美野町の奥にある、かじか荘です。ここには素敵なレストランもあります。
 そんなこんなで、ブログもなかなか書けません。
 選挙戦が終わったら気を引き締めて書き続けますので宜しくお願いいたします。
 ローカルな話題ですが、4月26日の「女流講談大会」の記事が、ニュース和歌山に載せてもらってます。
 皆さんたくさんお越しください。講談は今となっては珍しいので、きっと楽しんでいただけると思います。

 ひるさがり亭 四月公演
 「第3回女流講談大会」
 4月26日 午後1時
 黒江ぬりもの館 入場無料
 海南市黒江「黒江ぬりもの館」 2階ギャラリー
  


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2015年04月20日

千里が丘に月落ちぬー神様、私のどこがいけなかったのでしょうか?

 (時間は少しバック)。年が改まり後期試験も済んだところだ。部室を覗いたら壁に大きな白い紙が貼ってあった。太いマジックインクの文字で「落大ダービー」とある。1から順番に番号があって一年生の名前が並んでいる。
「なんですか、これ」
「落大ダービーや」 
 先輩が言うには一年生の成績の優の数で賭けをするのだそうだ。
 自分でいうのもなんだが、授業には行かなかったけれどそれ相応の優は貰えたと自負していた。けれど、胴元の狂角さんの予想はまるで評価が低く最下位だった。トップを争っているのは幽暮と小笑の商学部組だった。この二人は、恥ずかしげもなく人の目を盗んではせっせと授業を受けていたから高評価は仕方がないが、
「忍狂はアカン」という評価の低さには少なからず憤りを感じた。
「ええい、今に思い知らせてやる」と成績をもらえる日を待っていた。
 学部事務室で、「社○○番です」と言って成績の入っている薄茶色の封筒を手渡された。事務員が確認のために成績表をチラッと見て改めて私の顔を見て手渡してくれた。
「なんやねん」と憤慨しつつ、封筒を逆さに振って中から成績票をつまみ出した。その瞬間、
「ギエ~」を腰の下にあった詰めが外れてそこからすべての力が抜けていくのを感じた。
 優は0、良が数個で殆どが可。しかも、私の自尊心を打ち砕くつもりか不可の多いこと。1年生で42単位とれるが計算したら(それくらいの能力はある)28単位。1,2年生合計で60か70単位なかったら3年生に進級できない決まりがあるから、早くも非常に厳しい状況に追い込まれたのだ。
 胴元の狂角さんの予想通り、私は最下位だったのだが、なんでそんな予想が立てられ、しかも的中したのだろうか。
 トップになれないなら最下位で結構。中途半端は面白くはない。
 それでも、大学は就職が目的ではなくて、4年間で様々な経験を積んだり、ばかげたことをしたりして、人間性を豊かにし、視野を広げることこそが重要なのだ。
 踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らなソンソン。
 けれど、どうしてこの私がそれほど成績が悪かったのでしょうか。
 神様ン、私のどこがいけなかったのでしょうか?

 ひるさがり亭 4月公演は「第3回女流講談大会」
 4月26日(日曜日) 午後1時開演  入場無料
 海南市黒江 黒江ぬりもの館2F
 073-482-5321

 
 






  


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2015年04月19日

千里が丘に月落ちぬー稽古を見ることで

 さて長かった一年生時代が終わっていよいよ二年生です。後輩が出来たんですね。自分たちは気が付きませんでしたが、下級生が入ってきて初めて、「なんやこいつらは」と思いました。挨拶はできないし、妙になれなれしいし。で、発声の仕方、部室の掃除の仕方、道具類の扱い方などなどそ事細かく言わねばなりません。
 その上、三年生からは、
「おい。あいつら態度大きいからもっと言うてやらなアカン」とか、
「もっと稽古するように言うとけ」とか、小言です。
 それでも、後輩に落語の稽古をつけてあげることで大変勉強になりました。後輩がうまく喋れるように、笑いがとれるようにどうしたらいいのか、言葉に出してアドバイスするのですから落語論や技術論がまとまったように思います。
 私の場合はテンポよく話を運ぶことに重点を置いていました。
 テンポは息を吸うて吐いてという呼吸が大事。
 「間」については「もう半拍短くとか」「あと、0.5長くとか」
 かなり理屈を前面に出していました。
 最後はその子の能力が全てなんですが、うまくできたときはやっぱりうれしかったです。

 素人ですかが聞く耳はあるのですから批評は難しくても、感想を述べ合うことで、落語を演じる上ですごく役に立つと思います。

 でも、時代なんでしょうね、新入部員は少なく先行きが不安でした。




  


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2015年04月18日

 千里が丘に月落ちぬー一年生の反乱

 三月になりますと春の合宿がありました。
 落語力強化合宿と新体制の始まり、そして新幹部がその年の六月に行われます大学寄席のメンバーを決めて発表します。それに出ない者から5月の新入生歓迎寄席のメンバーが決まるという仕組みです。
 ところがそんな大事な合宿の初日に我ら一年生(主に神戸線沿線組)が先輩に物申すことになったんです。言いたいのは「落語大学の封建的体質が何とかならないか」なんです。全員が車座になって意見をぶつけ合ったんです。もっとも、新三年生はたくさんの先輩がこの体質に嫌気がさして、大学寄席前後に退部していて、残ったのは記憶に間違いが無かったら。新三年生はショクだったと思います。準幹部の私たち新二年生が造反したんですから。で、途中から遅れて参加した新四年生が話を聞いてくれて、最後は丸く収まったんです。
 封建的体質に対しては、別段改革の方向には進みませんでした。いわゆるガス抜きをしたかったんですね。
 私は部室以外に行き場がありませんし、学部にも友人はいませんし、お付き合いしている女性もいませんでした。落大にとっぷり浸かっていたし確かに封建的には違いありませんが苦にはならなかったんですね。
 でも今から思うと落語大学は時代に置いてけぼりされつつあったんです。部員数も減るし落語も質が下がるし。私たちはそんなことは何も知らずに今迄通りの行事を淡々とこなしていったというわけです。
 落語大学ができて10年が過ぎて、創部当時の情熱やエネルギーが枯渇し、新たに補給する術が見つからなかった。守りに入っていたんでしょう。
 なんかいい方法があったんやろか?
 
 坐・噺の会「ひるさがり亭 4月公演」
  海南市の黒江ぬりもの館
  4月26日 日曜日 午後1時から 入場無料
  今回は「第三回女流講談大会」 です。

 
  昨日は練習会でした。
 いつもの三人でした。
 萬年 鏡屋女房
 梅紅 般若の面
 忍狂 壺算 (5月公演に備えて)







  


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